
まどろみ
悪い夢を見た。
目が覚める直前のほんの数秒の間に、
殺されるっていう感覚と、そんなわけないだろっていう感覚が、
激しく打ち消しあって、やっと現実に戻った。
僕はまだ生きている。
そう安心したのも束の間で、
また、なにがなんだか、わからなくなった。
仕事を辞めてからというもの、
なぜか口座にお金が入ってこなくなって。
無職でいることに対する給料が振り込まれていないことに、
僕はどうしても納得がいかなかった。
とにかくこの世の中から、徹底的にいなくならなければならない。
それだけは、確かだった。