仮面舞踏会


差し迫った美しさがあった。

不特定多数に向けてではなく、

彼女は、特定の誰かに向けて、ただ美しかった。

彼女の美しさは今、とても緊張しているように見えた。


自分がそこにいないとき、

自分がいないその場所において、

自分がそこにいないと主張することはできないから、

だから、ここに、出て来たんだ。


彼女はそう言って、無理に口角を上げた。

その言葉の意図は、私にはわからなかった。


彼女は過激なまでに、繊細で。

その細い肩を抱いてあげられるのは、私ではない他の誰かだった。

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